さいたま市放射線測定結果(2019年11月)

2019年11月に大宮・岩槻・浦和の各支部のまちづくり委員がさいたま市各所の放射線量を測定しました。
クリックして下さい↓
第8回放射線量測定結果・大宮」
「第8回放射線量測定結果・岩槻」
「第8回放射線量測定結果・浦和東」
「第8回放射線量測定結果・浦和西」

=放射線測定を終えて=

まちづくり委員会(大宮、岩槻、浦和西、浦和東支部)内田恵津子

2012年からさいたま市全域の放射線量測定を始めて8回目の測定を終えました。

さいたま市まちづくり委員会の委員、毎年同じ場所を測って下さる組合員、新しく測定に参加した組合員達が測った場所は除染対象になる所はありませんでした。2012年に高めだった場所の値もだんだん低くなり放射線量は着実に減っていますがゼロになることはありません。

福島第一原子力発電所のメルトダウンした1~3号機、定期点検のために稼働していなかった4号機はどうなっているのか?ネットで調べたものを掲載します。

経産省 資源エネルギー庁 、東京電力、NHKニュース

1号機:燃料取り出しに向けクレーンを遠隔操作して溜まっている瓦礫を少しずつ取り出している

2号機:燃料棒取り出しに向け9/10から原子炉建屋オペレーティングフロア内の3回目の残置物の片付け作業を行っている

3号機:4/15から使用済み燃料プール内に保管している燃料の取り出し作業を行っており7/21に4回目7体を共用プールに移した。2020年中の完了をめざす

4号機:水素爆発はしたが、運転が止まっていたのでメルトダウンはしなかった。2014年燃料棒の取り出しが終わり、隣にある共用プールに移し管理されている。

5号機、6号機:深刻な事故にならなかったので、廃炉に向けて2020年1月以降、燃料プールにある一部の(360体)核燃料を茨城県原子燃料工業に移す計画だったが、国の審査が終わる見通しが立たないので搬出は難しい。この審査が終われば、事故後核燃料が初めて県外に出る

*メルトダウンした2号機の燃料タンク内にあるデブリ(溶融核燃料)を取り出す方法を遠隔操作で実験しています。アームでつかめる物もあればつかめない物もあるので、つかめない物をどう取り出すかの調査、実験も進めています。

*汚染水を貯めているタンクの置き場所が無くなるので、トリチウム(*)だけ残った汚染水を海に放出する話がずっと続いています。漁業者たちは今でも魚の値下げを余儀なくされているのに、放出後は買ってもらえないのではないかと心配して、反対しています。皆さんは福島沖の魚を買いますか?

(*)トリチウムは化学的性質が水素と同じなので大抵は水として存在します。口、鼻、皮膚から吸収され、血液によって体中をめぐります。体内に取り込まれたトリチウムが遺伝子の構成元素になり放射線を出した時、トリチウムはヘリウムに変わり、DNAが壊れて癌の発生率が高くなるのです。

爆発した福島原発は、炉の下に落ちた核燃料に水を入れて冷やしているので、トリチウムの大量生成装置になっています。このトリチウム入り汚染水を海に大量に放出すると、トリチウムは海水より軽いので海面から蒸発し、雨に含まれて陸に落ちてきます。もし水道水に含まれるようになると白血病や脳腫瘍の発生率が高まります。だからトリチウムは半減期が12、3年なので120年ほど貯蔵すればトリチウムは1000分の1になり、汚染水を海に放出が出来るようになるそうです。

(月刊誌「食品と暮らしの安全」2012年3月号の記事をインターネットから抜粋)