さいたま市放射線測定結果(2020年11月)

2020年11月に大宮・岩槻・浦和の各支部のまちづくり委員がさいたま市各所の放射線量を測定しました。
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第9回放射線量測定結果・大宮」
「第9回放射線量測定結果・岩槻」
「第9回放射線量測定結果・浦和東」
「第9回放射線量測定結果・浦和西」

=震災後10年目の放射線量測定を終えて=

まちづくり委員会(大宮、岩槻、浦和西、浦和東支部)内田恵津子

2012年から始めたさいたま市全域の放射線量測定は9回目となりました。
さいたま市の除染対象値は地上5㎝で1マイクロシーベルト/ 時、地上1mで0.23マイクロシーベルト/ 時です。
私たちの測定中、一度だけ低減措置で除染したことがあります。2012年岩槻市文化公園の村国池の西の落ち葉が溜まっている場所で、地上1mで0.327μ㏜/h ありました。市に連絡し精密な測定器で測ったら0.318μ㏜/hあり、枯葉と土を一緒にビニール袋に入れてブルーシートで頑丈に巻き、ひもで縛って穴を掘って埋めました。

2017年にさいたま市環境対策課に聞きましたら、2011年11月に4か所で低減措置をしました。
①国道463号バイパスの歩道の土 
②島小学校のプール裏の土 
③春岡小学校の雨どいの下の土 
④ひまわり特別支援学校の雨どいの下の土 です。

それぞれ機械室の人の入らない所、校内の人が近づかない場所の土の中に、上記のように頑丈に縛って埋めました。
この時埋めてから6年経っているので線量は1/3になっていると思われ、毎年教育委員会の方が見回りしています、とのことでした。
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今年は震災後10年目ということもあり、NHKのドキュメンタリー番組や関連の映画を目にすることがしばしばありました。

*除染したふるさとへ帰れない方々は2017年3月で家賃補助が無くなったことにより生活がより苦しくなった。
*帰りたくても家がなくなり、帰れない喪失感にさいなまれている。
*避難先の小学校でいじめられ、ひきこもる生活が続く19歳。
*雑木林が汚染され、シイタケの原木栽培ができない農家とほだ木を提供出来ない林業家、それでも里山を残しいつかシイタケ栽培ができるために奮闘している。
*汚染水を薄めて海に流す案に揺れる漁民、消費者はこの海の魚を買ってくれるのか?
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「ふくしま原発作業員日誌」から      片山夏子著   朝日新聞出版
*作業員たちは、福島第一(イチエフ)に行けば死ぬかもしれないと思ったが、誰かが作業をして放射能を止めなければ息子にも降り注ぐと思い来た
*真夏でもはずせないマスクの中はびしょびしょ、はずしたら放射能汚染
*猫のタマが保護されて、皆ほっとした。動物の話をすると作業員はやさしい顔になる。人が暮らせなくなった場所で、動物たちも僕らと一緒に被ばくしているという思いがあるから、作業員たちは命に敏感になっているのかもしれない。 
*夜の闇の中で車と牛がぶつかり、牛が死ぬこともある
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2020/3/11 NHK NEWS WEB[原発事故9年住民の帰還はどこまで進んでいるのか?] 帰還困難区域:飯館村の一部、南相馬市の一部、葛尾村の一部、浪江町の大部分、双葉町の大部分
大熊町の約半分、富岡町の一部 福島県の8%余り337平方kmで東京23区の半分以上