文化界、経済界のトップたちの教育に関する発言集


経済同友会副代表幹事 桜井正光 氏
 95.7.14

 本来、大企業が生き残るためには、どういう形であるべきか。
トップの能力が重要なのは無論だが、そのトップを支えるきわめてブリリアントな幹部要員、参謀本部が必要です。ほんの一握りでいいが、人柄がどうなんてことではなくて、徹底的に勉強してきた人間でなければならない。
 それからマネジメントのプロと大量のスペシャリスト集団。
これも一括採用した正社員たちの中から企業が育てればよいなどという生半可なものではなくなっている。現時点で必要な人材を、その人材が要求する金額で採るとなれば契約社員のような形になって、これだけでも新卒一斉採用は崩れるしかないのです。
 あとはロボットと末端の労働力ですが、賃金にこれほどの差があるのでは、申し訳ないけれど東南アジアの労働力を使うことになるでしょう。

                      (私立大学の学生生活指導担当者の研修会)

教育改革国民会議座長 江崎玲於奈氏 2000年

「教育改革国民会議座長の優生学」
 人間の遺伝情報が解析され、持って生まれた能力がわかる時代になって来ました。
これからの教育では、そのことをみとめるかどうかが大切になってくる。
僕はアクセプト(許容)せざるを得ないと思う。
自分でどうにもならないものは、そこに神の存在を考えるしかない。
その上で、人間のできることをやっていく必要があるんです。
 ある種の能力の備わっていない者が、いくらやってもねえ。
いずれは就学時に遺伝子検査を行い、それぞれの子供の遺伝情報に見合った教育をしていく形になっていきます。


教育課程審議会会長 三浦朱門 氏

 学力低下は予測しうる不安と言うか、覚悟しながら教課審をやっとりました。
いや、逆に平均学力が下がらないようでは、これからの日本はどうにもならんということです。
つまり、できん者はできんままで結構。戦後五十年、落ちこぼれの底辺をあげることにばかり注いできた労力を、できる者を限りなく伸ばすことに振り向ける。百人に一人でいい、やがて彼らが国を引っ張っていきます。限りなく出来ない非才、無才には、せめて実直な精神だけを養ってもらっておいてもらえばいいんです。
 トップになる人間が降伏とは限りませんよ。私が子供の頃、隣の隣に中央官庁の局長が住んでいた。その母親は魚の行商をしていた人で、よく愚痴をこぼしていたのを覚えています。息子を大学になんかやるもんじゃない。お陰で生活が離れてしまった。行商も辞めさせられて、全然楽しくない。魚屋をやらせておけばよかったと。裏を返せば自慢話なのかもしれないが、つまりそういう、家業に誇りを与える教育が必要だということだ。大工の熊さんも八っつぁんも、貧しいけれど腕には自身を持って生きていたわけでしょう。
 今まで、中以上の生徒を放置しすぎた。中以下なら"どうせ俺なんかで済むところが、なまじ中以上は考える分だけキレてしまう。昨今の十七歳問題は、そういうことも原因なんです。
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※経済界の要望を是とする手だてとして

  1.年号使用の強要 
  2.日の丸君が代強制

※教育の目的 個人の自立から公民の育成へ

※教育の選別化は何を目指しているのだろうか

  1.国家権力の強化
  2.産学協同による実学尊重