2 2004/10/31
善方一夫先生。
戦死した兄の出征の日の朝。ふとかいま見た
朝食の支度をしながら泣いている母の姿に
「非国民」だと思ったことを思いだし
いつも墓前でそのことを詫びています。
私たちにとって大切なことは「過ちを繰り返さない」
ということだと思います。
日露戦争と韓国併合 〜植民地支配の始まり〜
日清戦争1894年(M27)に勝った日本は下関条約で
清国の李氏朝鮮に対する宗主権を放棄させたが
三国干渉で邪魔されたため、臥薪嘗胆のキャッチフレーズの元
大規模な軍備拡張をし、ロシアと対立するイギリスと1902年同盟協約を結び
1904年(M37)2月8日に日露戦争を起こした。
◇ 日露戦争と同時進行の韓国の植民地化 ◇
(軍事力を背景に次々押しつけた不平等な協約など)
1904年1月 韓国 日露戦争に中立を声明
1904年2月 御前会議、対露交渉打ち切り、開戦を決定
仁川・旅順のロシア艦隊を攻撃
清国 日露戦争に中立を声明
ロシアに宣戦布告
1904年2月 日韓議定書
日本の軍事行動の自由を認めさせる
1904年8月 第一次日韓協約
韓国の財政・外交権を確保
1905年9月 ポーツマス条約(日露講和条約)調印
ロシアが日本の韓国への保護権を承認
1905年11月 第二次日韓協約(乙巳いつし保護条約)
外交権を確保
12月 韓国統監府 設置
初代統監には伊藤博文(1906〜1909)
1907年6月 ハーグ密使事件
高宗が万国平和会議に密使を派遣し日本の押しつけた日韓協約の
不法性を訴えたが列強は帝国主義外交を展開していて無視される
この事件がきっかけとなり皇帝は退位させられ第三次日韓協約に
1907年7月 第三次日韓協約
軍隊を解散させ内政権を剥奪し皇帝も退位させた
韓国の内政を統監の指導下に
1909年7月 韓国併合が閣議決定される
10月 安重根によって伊藤博文が暗殺される
伊藤はむしろ併合に否定的だったので併合の流れ加速する
1910年8月 日韓併合条約
名実ともに韓国が日本の植民地となる
議定書 協約 詳細を読むと (一部読みやすくしました)
日韓議定書(全6条)
第四条
第三国の侵害により若しくは内乱の為に大韓帝国の皇室の安寧あるいは領土の保全に
危険がある場合は大日本帝国政府は速やかに臨機必要な措置を取るべし・・・
大日本帝国政府は前項の目的を達するために
軍略状必要の地点を臨機収用することを得ること
日本軍は大義のもとに自由にやれるようになった
第一次日韓協約(全3条)
一 韓国政府は日本政府の推薦する日本人一名を財務顧問として雇い入れ
財務に関するは全てその意見を取り施行すべし
一 韓国政府は日本政府の推薦する外国人一名を外交顧問として雇い入れ
外交に関する要務は全てその意見を伺い施行すべし
一 韓国政府は外国との条約締結その他重要なる外交案件 外国人に対する特権譲与
若しくは契約処理などに関してはあらかじめ日本政府と協議すべし
財務 外交 などを日本政府が握るようになる
第二次日韓協約(全5条)
第二条
・・・韓国政府は今後日本国政府の仲介によらないでは国際的性質を有する
何らかの条約若しくは約束をなさざることを約す
第三条
日本国政府はその代表者として韓国皇帝陛下の元に一名の統監(伊藤博文)を置く
統監はもっぱら外交に関する事項を管理するために京城に駐し親しく
韓国皇帝陛下に内閲する権利を有す・・・
日本政府が100%外交権を得る
第三次日韓協約(全7条)
第一条
韓国政府は施政改善に関して統監の指導を受けること
第二条
韓国政府の法令の制定及び重要な行政上の処分はあらかじめ統監の承認を得ること
第四条
韓国高官官吏の任免は統監の同意を持ってこれを行うこと
第五条
韓国政府は統監の推薦する日本人を韓国官吏に任命すること
(秘密覚え書きも同時調印)
大審院長、大審院検事総長、各部次官に日本人を採用する
韓国の軍隊を解散する
立法、行政、司法など全て統監に権力が集中
日韓併合条約
第一条
韓国皇帝陛下は韓国全部に関する一切の統治権を完全かつ永久に
日本国皇帝陛下に譲渡す
第二条
日本国皇帝陛下は前条に掲げたる譲与を承諾しかつ韓国を
日本帝国に併合することを承諾す
第六条
日本国政府は前期併合の結果として韓国の施政を担任し、
同地に施行する法規を遵守する韓国人の身体及び財産に対して
保護を与えかつその福利増進を図るべし
明確な植民地支配が始まる
☆管理人コメント 朝鮮の主権を一つひとつ奪ってゆき最後は全部取り上げてしまいました。酷いです。
東京日日新聞の詔書の解説の一部 (一部読みやすくしました)
日本皇帝陛下及び韓国皇帝陛下は両国間の特殊にて親密なる関係を顧みて
相互の幸福を増進し東洋の平和を永久に確保せんことを願い
この目的を達するためには韓国を日本帝国に併合するしかないと確信し
ここに両国間に併合条約を締結することに決めて・・・
☆管理人コメント 上記の畳みかけるような侵略を日本国民にはこう伝えたのかと知ると
真実を伝えるジャーナリズムの大切さがひしひしと伝わってきます
少数の良心的意見
石川啄木
地図の上 朝鮮国にくろぐろと 墨を塗りつゝ 秋風を聴く
時代閉塞の 現状を奈何にせむ 秋にいりて 斯く思ふかな
表現の自由への弾圧に対する危機感や他国への侵略に対する違和感を感じていた
石橋湛山 東洋経済新報 大日本主義の幻想 (現代文になおしました)
しかしもしも我が国が支那またはシベリヤを我が縄張りとする野心を捨てるなら
満州、台湾、朝鮮、樺太などもいらないという態度に出たならば
戦争は絶対に起こらない。
従って我が国が他国から侵されるということも決してない。
論者はこれらの土地を我が領土とし、もしくは我が勢力範囲としておくことが
国防上必要だというが、実はこれらの土地をかくして置き、
もしくはかくさんとしればこそ国防の必要が起こるのである。
それらは軍備を必要とする原因であって、軍備の必要から起こった結果ではない。
☆管理人コメント もし世界の指導者みんなこの考え方ならきっと平和で豊かな世界がくるのに・・・
名も無き兵士の歌
国そよは いかなるものか説けや君 わが家は破れ父は病めるも
家は貧しく残してゆく父は病気で心配な兵士の歌です。
日露戦争の兵士の90%は農村出身でしたので働き手を欠き農家は疲弊しました。
さらに缶詰の発明により牛まで牛缶にさせられたりしました。
併合後の韓国で日本がやったこと
創氏改名
日本語名に変えさせられて 名前が一族を現し誇りを持っていた韓国人にとっては
屈辱的な文化を踏みにじられる行為
学校でもハングルを使ってはいけないと強制的に日本語を使わされた
土地調査事業
測量を行い土地を取り上げた
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