せっけん学習会「ナチュラル・クリーニング入門」
5月22日(木)浦和東支部と本太地区が主催のせっけん学習会 「ナチュラル・クリーニング入門」が開催されました。
生活クラブの組合員の講師の大高さんは 「合成洗剤をやめていのちと自然を守る埼玉連絡会」に所属し 長年、出前講座でせっけんのお話をされてきました。
◆基本の水の話
水は地球の中で循環しているので、排水をきれいにすれば、飲み水もきれいに。
◆せっけんと合成洗剤の話 ―せっけんと合成洗剤歴史・製法―
「固形石鹸=せっけん」ではない。 せっけんは天然油脂を原料に5000年前から使われている。 合成洗剤は第一次と第二次世界大戦でせっけんの原料が不足し 石炭や石油を原料として開発された。 欧州は硬水でせっけんが溶けにくいので合成洗剤が広まった。 せっけんは一日で水と炭酸ガスとせっけんガスに分かれる。 自然界ではせっけんカスはプランクトンや魚の餌になる。 合成洗剤は分解するのに一ヶ月とか二か月かかり 生物の餌にもならず、河川に悪影響を与える。
―見分け方―
表示の成分を見ると、せっけんの場合はシンプルで 純せっけん分 アルカリ助剤など。 合成洗剤の成分表示はいろいろ入っている。 せっけん水はお酢を入れると中和して泡が消える。 汚れを落とすのは、せっけんは界面活性剤。 合成洗剤は合成界面活性剤。 界面活性剤が汚れを包み込んで水に分散させる。
―かいわれ菜の発芽実験―
それぞれ洗濯の標準使用量の半分の濃さの溶液で 13日に種をまいた(10日目)カイワレの芽。 粒状せっけんと液体せっけんと合成洗剤(ジョイ)
合成洗剤のカイワレは根の成長点が破壊され、根が全然伸びてない。
―蛍光増白剤の実験―
合成洗剤は助剤としてアルミのケイ酸塩とか蛍光増白剤とかが いろいろ入っている。 蛍光増白剤は発がん性が疑われている。 食品や食品包材やガーゼ類などは使用が禁止されている。 ブラックライトを当てると蛍光増白剤は青く光る。 紙袋の中でブラックライトを当てたせっけんと合成洗剤。
※無添加と言っているけど助剤が入ってないだけで「さらさ」は合成洗剤。
―歯みがき剤によるオレンジジュースの食味体験―
みかんジュースを飲んだ後に
市販の歯磨きで歯を磨いて
またみかんジュースを飲んだ感想 ↓
「なにこれ(@_@)」 「違います(◎o◎)」 「渋い(>_<)」 「最初はみかんの味がしたのに目隠ししたらわからない」
舌の先の味蕾が合成洗剤の蛋白質変成作用により変性し しばらく味が変わってしまいます。 毎食後使っていると味覚がおかしくなって味の変化がわからなくなる。 (おじいさんなど時々実験しても「変わらない」という人もいる) 小さな子どもには是非生活クラブのこども用歯磨きを使って下さい。
◆せっけんの上手な使い方
―油汚れがよく落ちる手作り重曹クリーム―
重曹1カップ + 無添加せっけん小さじ2 + ぬるま湯50cc よく混ぜて酢少々入れる
※上記の分量だとたくさん出来ます。
参考サイト→ 手作りクレンザーの作り方 – NAVER まとめ 磨いているとみるみるピカピカに!
―食器やその他の汚れ落し―
油汚れは紙でふき取るなどしてせっけんで。 コーヒーや茶渋はクエン酸や重曹クリームで。 鏡の汚れ(水垢やせっけん)はクエン酸で。
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生活クラブでは合成洗剤は、一切扱いません。 天然の油脂とアルカリでつくられる「せっけん」は、排水されてから分解して二酸化炭素と水になり、魚などの水生生物に対する毒性も低いといえます。 また、人に対しての影響も少ないので、敏感肌の人も安心して使えます。